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病院での治療内容 検査編

腰痛治療の検査方法って、意外と知らないですよね。ここでは、腰痛の原因を突き止めるために、病院でどのような検査が行われるのか紹介しています。

腰痛を診断する検査の種類と順序

問診票のイメージ画像腰痛で整形外科などの医療機関を受診すると、いろいろな検査を受けることになります。その検査の内容を分析して、何が原因で腰痛が起こっているのかを突き止めるのです。

ひとつの検査では判断できないものも、複数の検査を重ねることによってより精度の高い診断を下すことができます。

そこでまずは医療機関を受診した場合、どのような手順で診察が進められていくのかを説明します。

  1. 受付・問診票の記入など
  2. 医師による問診
  3. 視診・打診・触診などの理学的な検査
  4. 動作による神経学的な検査
  5. レントゲンなどの画像検査
  6. 血液検査や尿検査、生検などの内科的検査

腰痛の原因や程度によって、これらをすべて行うわけではありません。医師の判断でどの検査を行うべきかを決定します。そのため、問診や最初に行う理学的な検査は大変重要で、その後の診察の方向性を決める基本的な診察と言えるのです。

検査の内容を知っておこう

いろいろな検査を受けることはわかっていても、その検査が何を目的としているのか、その検査を行うことによってなにがわかるのか、ということを理解しておく必要があります。

これからどんな治療を行いどんなことに注意して生活していけばよいかを知る上でも、とても重要なプロセスなのです。

検査の概要

問診

医師が直接症状や思い当たること、これまでの既往歴や家族のことなどを聞き取ります。

聞き取りした内容から、腰痛の原因として考えられるものを探っていくのです。問診はどんな病気に置いても、非常に重要なポイントと言われています。

問診で聞かれることを具体的に上げてみると以下の通りです。

  • 痛みの情報
    「いつから」「どんなときに」「どんな」痛みがあるのか
  • それ以外の症状の有無
    痛み以外に「下半身の痺れ・感覚障害」「歩きにくさ」「腹痛」「発熱」「排尿や排便の障害」「吐き気や嘔吐」などはないか
  • 既往歴
    これまで腰痛になったことがあるか、それ以外の病気はないか、または過去になかったか
  • 日常生活について
    仕事や家庭・趣味やスポーツなどで腰にストレスのかかる要素はないか、また精神的なストレスを抱えていないかをチェック

理学的な検査

「視診:目で見て調べる」「打診:叩いて調べる」「触診:触って調べる」の3つが柱となって、異常な痛みなどはないかを調べます。

神経学的な検査

骨や筋肉ではなく神経に障害がないかを調べる検査です。

  • ラセーグテスト
    主に椎間板ヘルニアの診断に有効。仰向けで膝を伸ばしたまま、片足を持ちあげ上げられる角度や痛みの有無などを調べます。ヘルニアでは60度ほど持ちあげると、お尻辺りに痛みや痺れが表れます。
  • 反射
    膝の下をハンマーなどで叩いて、反射的に上がるかどうかを調べます。健康なら反射的に足が軽く跳ね上がりますが、神経の根元に何らかの障害があると無反応であったり反応が鈍くなります。

画像による検査

CTスキャンのイメージ画像腰の内部を各種機器で読み取り、腰痛の原因を調べます。有名なものから専門的な方法まで、様々な検査法があります。

  • レントゲン検査
    腰の辺りにレントゲンを照射し、骨を画像化して確認する検査です。骨の「変形・破壊、骨折や脱臼、形成不全、ずれ、隙間の広さ」などを確認することができます。ただし筋肉やじん帯、神経などは確認出来ません。
  • MRI検査
    磁気を使って椎間板やじん帯、筋肉、神経などレントゲンではわかりにくい柔らかい組織を映し出すことができます。神経の圧迫の程度や腫瘍や炎症の大きさや有無などを、詳細かつ正確に確認することができます。
  • CT検査
    コンピュータ断層撮影とよばれ、体をいわゆる輪切りの状態にして少しずつずらしながら撮影していきます。立体的にわかるため、隠れている病巣も見つけることができます。
  • 造影検査
    組織がはっきり見えるための薬を入れてから画像診断を行う検査です。ぼやけていた部分がよりはっきりみえるので、病気の部位が詳細にわかります。
  • アイソトープ検査
    テクネチウムという薬を注射することで放出される放射線を画像化して診断する検査です。がん検査などでよく使われるとともに、骨折や腫瘍などを調べることができます。
  • 超音波検査
    エコーともよばれ、超音波を当てて跳ね返ってくる波をコンピュータで画像化する検査です。内臓や血管の検査に最適です。
  • 内視鏡や子宮鏡検査
    検査用の細い管の先にカメラとライトが設置された検査器具を、体内に挿入して調べます。腰痛では背中に少し切れ目を入れてカメラを差し込むこともあります。

血液検査

主に白血球や赤血球、血沈や酵素の有無などを調べます。炎症が起こっているか、感染はないかといったこともこれらの検査からわかります。

赤血球や白血球、血小板などのベーシックなものの他、CRP(炎症反応)やGOT・GPTなどの肝臓の数値、アミラーゼやコリンエステラーゼ、肝炎ウイルス抗体などが調べられます。

  • 尿検査
    尿の検査によって内臓の病気の有無、血液が混じっていないか、白血球や細菌はいないかということがわかります。

その他

直接的に細胞の検査を行うこともあります。

  • 生体組織診断
    生検とよばれる細い針で細胞の一部を取り、顕微鏡などで調査します。
  • 細胞診
    組織や細胞をとって顕微鏡で検査するものです。異常があればさらに細かく検査を行うことがあります。

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