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骨や筋肉の障害による痛み

腰痛の原因のうち、「骨や筋肉から起こる痛み」の大半は、スポーツなどの激しい運動が原因だったりします。実際のところ、どんな症状や特徴があてはまるのか、調べてみました。

骨や筋肉から起こる痛みの原因と対処法

筋肉が痛む女性のイメージ腰は背骨の中の腰椎部分のことを指します。腰椎は、椎骨-椎間板-椎骨という順に重なってできており、それを筋肉やじん帯がしっかりと支えています。ところがスポーツなどが原因でこれらの骨や筋肉が損傷すると、痛みを引き起こしてしまうのです。

骨や筋肉が原因で起こる痛みにはいくつかのタイプがあります。

  • 外傷(けが)によるもの

主にスポーツや事故、あるいは転んだ際などにけがをしたことによる痛みです。この傷みの特徴としては、けがをした時すぐ痛みが起こることが挙げられます。代表的なものでいうと、打撲・捻挫・骨折・筋肉やじん帯の断裂などです。

またこれらの不慮の事故に限らず、骨がもろくなり骨折しやすくなったり、腰を急に捻りすぎたことによる捻挫、成長期に過度のスポーツなどによって起こる脊椎分離症やすべり症なども外傷による痛みに含まれます。

  • 骨や軟骨にみられる異常

腰の骨は腰椎、軟骨は椎間板といいます。椎間板は骨と骨の間でクッションの役割をしていますが、年齢と共に減ったり硬くなってしまいます。

よく耳にする病気には椎間板ヘルニアがありますが、これは椎間板がつぶれることによって周りの神経や組織を刺激し、痛みを引き起こしてしまうのです。

また、椎骨という背骨が変形して、ゴリゴリとこすり合い骨が尖ってしまったり、周囲の筋肉などが骨を支えきれなくなりずれてしまうために神経などを刺激する、変形性腰椎症もあります。

その他にも、体を支える神経の通り道が年齢などによって狭まり刺激されて痛む脊柱管狭窄症や、細菌感染や腫瘍などで痛みを感じることもあるのです。

これらのケースでは、神経を圧迫したり刺激するため下半身に痺れが起こることや、ある動作や姿勢をすると痛みがでる、安静にしていると痛みがおさまる、といった特徴があります。

  • 筋肉の疲労の蓄積

毎日同じ姿勢をしたり、運動や中腰の姿勢などによって過度の負担が続くと、筋肉に疲労がたまり炎症が起こります。筋肉疲労の症状の特徴は、重だるさやハリ、鈍い痛みです。

いわゆる筋肉痛の状態ですが、この状態に急な負荷をかけるような動作(急に捻る、重いものを持ちあげるなど)をすると、筋肉はいわゆるぎっくり腰のような状態になります。

  • 腰の関節の炎症

腰に負担になる動作や姿勢をすると、腰を構成している筋肉だけでなく、骨や関節にも負担がかかってしまいます。そのため関節が炎症を起こして痛むこともあるのです。

また、加齢によって椎間板が硬くなったり、すり減ってしまうことでも関節に炎症が起こることがあります。体を後ろに反らしたときに痛みが強くなるのが、腰の関節の炎症に見られる特徴です。

骨や筋肉由来の腰痛の対処法

外傷やけがの場合、痛みがすぐに起こることから、痛みの原因は特定しやすいと言えるでしょう。しかし、少しでも早く手当てをしなければ、悪化することがあります。

特にスポーツをしている子供の場合は、本人が我慢してしまうことが多く、周囲も気付かないため、悪化してしまうケースも少なくありません。いずれにしても、早期治療がその後の経過を左右すると言ってもいいでしょう。

つまるところ、痛みを感じたらできるだけ早く病院を受診して、検査を受けることが大切なのです。

外傷による腰痛では、とりあえず応急処置として『RICE』という処置を知っておくといいでしょう。

  • R=Rest(安静)
    動かさず休ませる
  • I=Ice(冷却)
    少しでも早く冷やして内出血と腫れを抑える
  • C=Compression(圧迫)
    包帯などで20~30分圧迫して内出血や細胞液の滲出を抑える
  • E=Elevation(高挙)
    心臓より高くして出血やリンパ液がたまるのを抑える

骨や軟骨に異常がある場合、体勢によっては痛みを感じないこともあるため、放置されることも多いのです。しかし痛みは治まることはありません。悪化すると痺れが起こり、さらに進行すると歩行障害や排泄障害が起こるようになります。

また外科的な手術が必要になることもありますので、専門医で詳細に検査をすることをお勧めします。悪化するほど経過も長くなり、予後もすっきりしないことが多いですから、できるだけ早い治療開始が必要です。また痛みを感じるときは無理に動かさず、安静にしてください。

筋肉疲労や腰の関節の炎症では、大抵の場合、しばらく休ませると炎症が治まって痛みが和らいできますので、まずは安静が第一。軽度であれば湿布や塗り薬などもおすすめです。ただし、長く続くと悪化して椎間板ヘルニアなどになることもありますので、違和感を感じたら無理をしないことが大切ですよ。

また場合によっては、違う病気や障害が隠れていることもありますので、一度病院で検査をすることをおすすめします。