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腰椎分離症や脊椎すべり症

特にスポーツをしている人に多くみられる、脊椎すべり症や腰椎分離症について調べてみました。

脊椎すべり症や腰椎分離症とは

概要

スポーツをしている中学高校生くらいの成長期の子供に見られ、スポーツ障害として良く知られているのが、脊椎すべり症や腰椎分離症です。

脊椎すべり症と腰椎分離症は、厳密にはその成り立ちは異なります。

脊椎すべり症は、脊椎を形成している椎骨が、過度の継続的な負荷がかかることによってずれてしまった状態です。

具体的には3つのタイプに分けられ、腰椎分離症を伴う「分離すべり症」と、分離は伴わない「変性すべり症」、そして「形成不全性すべり症」があります。

形成不全性すべり症は生まれつきのもので、その頻度は非常に少ないようです。また、椎骨のずれ方のほとんどは前にずれる、前方すべりだとされています。

腰椎分離症は、椎間関節と呼ばれる、脊椎の骨の間にある関節部分が分離してしまった状態です。捻ったり腰の曲げ伸ばしを過度に繰り返すことで起こりやすく、疲労骨折の1つともいわれます。

通常骨折部は骨が再び癒合して接合するものですが、常に負荷がかかっているため癒合することができず、離れたままになってしまうのです。分離症は90%が第5腰椎という部分に起こることがわかっています。

原因

腰椎分離症は、歩くことのない人には起こらず、年齢と共に発生のリスクが高まると言われています。

分離症はスポーツなどによって、腰椎に過度のストレスがかかることで起こります。この場合のストレスとは、運動による前屈後屈やひねり運動などを指しています。

第5腰椎とよばれる部分は、上半身と骨盤のちょうど間にあり、上半身の動きによる負荷を一手に受け止める場所です。そのため継続的に大きな負荷がかかると、骨は悲鳴を上げ、やがて疲労骨折を起こしてしまいます。

この時点でかなり強い痛みを感じるはずですが、特に子供の場合は我慢する傾向にあり、ストレスがかかり続けるため、通常なら骨折部が癒合するはずの部分もくっつくことなく隙間が空いたままの状態になり、痛みも続いてしまうのです。

分離すべり症は、腰の椎骨の間にある関節が離れてしまうことで安定しなくなり、さらに骨の変形や椎間板が硬くなるなどの変化をすることによって起こります。

分離すべり症の場合、腰椎が離れてしまうことで椎骨同士が安定しなくなるのです。また、骨の変形や変性などによって、関節部がうまくかみ合わず、ずれた状態が続くために痛みが起こります。

変性すべり症は脊柱管狭窄症の原因ともいわれ、椎間板が劣化するなどの変性を起こしたことが原因とされているのです。

症状

分離症で特に多くみられる症状は、運動をしているときに痛みが起こることです。腰を後ろに反ったり捻ったりすると痛みが強くなります。負荷がかかる向きによって神経の圧迫の程度が変わるので、方向や曲げ具合で、痛みが増すこともあるのです。

また、分離している辺りを押すと痛みが強くなります。ただし分離症によって足の痺れや痛み、歩行障害や力が入らないといった症状が出ることはありません。

すべり症は、腰の痛みだけでなく足の痛みや痺れがあります。また脊柱管狭窄症を起こして、歩行障害や感覚障害などが表れることもあるのです。