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椎間板ヘルニア

悪化するとさまざまな症状を引き起こしてしまう椎間板ヘルニアについての基本的知識を解説します。

椎間板ヘルニアの概要と原因や症状を解説

長期間続く腰痛の原因として知られる椎間板ヘルニア。特に腰に起こったものは腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれています。その概要は、どういったものなのでしょうか。

概要

椎間板ヘルニアは、急に酷く痛み始める急性椎間板ヘルニアと、鈍い痛みが長く続いて治らない慢性椎間板ヘルニアに分けられます。

骨と骨の間にある椎間板と呼ばれるクッションが、加齢や衝撃でつぶれたり亀裂が入ったりして外に飛び出し、神経を刺激するために強い痛みを感じるのです。

腰痛のない人でも85%程度の人が椎間板の劣化が認められ、76%もの人に椎間板ヘルニアがあると言われています。

ただ、すべての人に症状が表れるわけではなく、自然に治る人も少なくありません。また、ヘルニアの大きさと症状は比例しないとも言われているのです。

椎間板ヘルニアになりやすい人を挙げてみましょう。

  • 20~50代くらいの働き盛りの男性
  • 長時間同じ姿勢や前かがみの姿勢が多い人
  • ぎっくり腰の常連のひと
  • 頻繁にスポーツやダンスをする人
  • タバコを吸う人
  • 家族に腰痛の人がいる

椎間板ヘルニアの診断にはまず「ラセーグ・テスト」という診断方法が用いられます。

これは膝を伸ばし、仰向けに寝た状態で足を60度くらいまで持ちあげるもので、この際お尻に痛みや痺れが出ればヘルニアが疑われるのです。また下半身の筋肉の力が衰えていないかどうか、感覚・反射に異常がないかを調べます。

さらに、レントゲン検査やMRI、CT、脊髄造影検査などによってヘルニアの有無や場所、程度などを確認していくのです。

原因

椎間板ヘルニアは、加齢による椎間板の劣化や、長期間の無理な負荷によって椎間板が変形したり、クッション性がなくなるために起こります。

具体的に説明すると、無理が蓄積された椎間板の本質である髄核と呼ばれる部分が、取り囲む繊維の膜を突き破り外に飛び出してしまった状態。飛び出した髄核はその近くにある神経を圧迫したり刺激するようになり、徐々に神経を傷つけ、炎症が起こってしまうのです。

症状

飛び出した髄核によって神経が損傷すると、痛みを感じるようになるのですが、痛みの程度には個人差があり、非常に強い痛みの人もいれば鈍い痛みの人もいるのです。この傷みの程度は、ストレスなどの心因性の要因(心の問題)に左右されることもわかっています。

その場合には、心因性の要因を解消しなければ、なかなか痛みは改善しないこともありますし、再発しやすいとも言われているのです。

またヘルニアの場合には痛みだけではなく、しびれを感じる、感覚が鈍くなる、力が入らない、歩行障害、排尿障害など、障害が起こっている部分の神経が司るさまざまな機能に低下が見られます。