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その他の腰痛

腰痛を引き起こす病気についてピックアップしてみたので、ぜひ参考にしてください。

その他の腰痛は?さまざまな病気の概要を解説

腰痛を引き起こす病気はいろいろありますが、思いもかけない病気が隠れていたり、離れた部位に起こった病気が原因で起こることもあります。

その場合、腰痛に限らず他の症状を伴うことが多いのですが、腰痛で気付くこともあるため、病院でしっかり状態を説明すると共に、きちんとした検査をする必要があるのです。

座骨神経痛

坐骨神経痛は、脊椎のうちのある部分の神経の根元を圧迫したり障害することによって、痛みなどの症状が表れる病気です。障害している部分によって、どこにどのような症状が出るかが異なります。

  • 付随する症状:太ももの後ろ側から下にかけての痛みや痺れ

骨軟化症

骨軟化症は、骨や軟骨が柔らかくなってしまう病気。カルシウムが骨に沈着できなくなり、骨の中に柔らかい組織が増えてしまうため、もろくなって起こります。骨軟化症は成人に特定される病気ですが、成長前の子供では「くる病」とよばれ区別されているのも特徴の1つです。

骨軟化症は胆汁の分泌不全や酵素の不足、慢性腎不全などによって、ビタミンDがうまく作用しないために起こると言われています。また、がんなどが原因となることもあります。

  • 付随する症状:股関節や膝関節、足などがなんとなく痛い、骨が出っ張っている部分を押したり叩くと痛むといった症状が代表的。進行すると、お尻から下の部分の筋肉が低下してアヒルのような歩き方になるアヒル歩行や、脊椎の骨折、変形などが見られる。

脊椎カリエス

脊椎カリエスは、結核菌が肺から血管に入り、脊椎に達して炎症を起こす病気で、腰椎に最も多く見られます。

最初に椎体という骨が侵され、続いて椎間板、次に隣の骨へと炎症が波及していくのが特徴。進行するにつれて侵された椎体は腐ったようになり、周囲の筋肉に膿瘍(膿の袋)を形成します。

膿は重力に従ってお尻辺りへと集まり、腐った骨は崩れて脊椎の形を維持できなくなり変形していくのです。高齢者では、泌尿器系から感染することもあります。

  • 付随する症状:発熱、食欲不振、倦怠感、背中のこわばり。膿瘍ができると股関節の動きが制限され曲がった状態になり、さらに悪化して脊柱が変形すると麻痺が起こり足に力が入らず、歩行障害や痺れがみられるようになる。

更年期障害

40代半ばから50代半ばにかかる閉経のころに、自律神経系の異常症状や精神的な症状が見られる障害です。一般的には不定愁訴とされています。

ちょうどこの頃、加齢などによって卵巣の機能が低下し、女性ホルモンが減少。この女性ホルモンが大脳の視床下部に作用して自律神経失調症を起こすことが原因となっています。また、多大なストレスを抱える時期でもあることから、精神的な症状も並行してあらわれることが多いようです。

  • 付随する症状:ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)、急な発汗、うつ、肩こり、動悸、めまい、不安感など

尿管結石

腎臓で作られた結石が尿管まで出てきた状態です。尿管には細い部分があり、8㎜を超える結石は尿管の中で詰まってしまい、尿の流れを妨げます。こうなると非常に強い痛みが襲い冷や汗や不安感にさいなまれてしまうのです。

もともと結石そのものは腎臓の中で作られるため、通常、結石があっても詰まることがなければ自覚症状はありません。また8㎜より小さい石は流れ出ていくため気付くこともなく、尿の潜血反応でわかったというケースもあります。

  • 付随する症状:血尿、下腹部痛

腰は体のアラーム機能を持っている

内臓や筋肉、神経などさまざまな体の部位の不調を痛みや違和感として示してくれる腰痛。その発信源となる腰は体のアラーム機能、つまり警告を出してくれているのです。

腰痛はつい軽く見られがちで、放置されることも少なくありません。しかしここで取り上げたような病気がある場合、専門的な治療をしなければ、悪化したり再発するリスクが高くなることを知っておきましょう。

腰痛は、自分の体の異常に目を向けるチャンスとも言えます。自分の体に耳を傾け、しっかりと労わってあげましょう。