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湿布・塗り薬・スプレー

このページでは、湿布や塗り薬、スプレーの効果、代表的な商品について紹介します。症状によって使い分ける参考にしてみてください。

どんな効果があるのか

腰痛のときとりあえず自分でケアしたいという人がまず手にするのが湿布や塗り薬、スプレーでしょう。市販薬としてもドラッグストアなどでいろいろな商品が販売されています。これらの商品は、腰痛だけでなく肩こりなど幅広く使えます。そこでそれぞれにどのような効果があるのかを検証してみました。

■湿布

湿布イメージよく湿布といっていますが、湿布には種類があるのをご存知でしょうか。「冷湿布」「温湿布」「パップ剤」「プラスター剤」の3つに分けられ、それぞれに特徴や効果的な使い方がありますので紹介します。

  • 冷湿布…「急性の痛み」に向いています。冷やすことで炎症を鎮める効果があります。
  • 温湿布…「慢性の痛み」に向いています。温めて血行を良くして筋肉の緊張やコリをほぐし痛みなどを和らげる効果があります。
  • パップ剤…刺激の少ない処方で水分が多いためべたべたして厚みがありはがれやすいタイプです。肌に負担をかけず薬効成分が効いてくるので、一般的に処方されるのはこのタイプです。
  • プラスター剤…硬膏と呼ばれ水分を含まない薄手のものです。サイズも豊富で比較的身近な存在です。痛み止めの成分が含まれていて慢性の腰痛などに気軽に使われています。

【代表的な商品】

●ボルタレンEXテープ
有効成分:ジクロフェナクナトリウム
特徴:伸縮自在。1日1回貼ると24時間効果が持続。くっついてもはがしやすく、貼り直しやすい 。独特の匂いがない。

●バンテリンコーワパップS
有効成分:
インドメタシン
特徴:伸縮自在。膏体なのでソフトな使い心地。

●サロンパスEX
有効成分:
インドメタシン
特徴:かぶれにくい素材を採用。メントール配合でさらっとした使い心地。微香性で匂いが気にならない。

■塗り薬

痛みを抑える成分が塗ることによって肌から中に浸透して効果を発揮するタイプの薬です。使われる成分は主に鎮痛効果や抗炎症作用のある「サリチル酸メチル」「インドメタシン」「ジクロフェナクナトリウム」などが一般的です。中には温める効果を増すために唐辛子の成分である「カプサイシン」を配合するなど付加作用を持たせたものも販売されています。慢性の痛みや筋肉の炎症、コリなどに効果があると言われています。

【代表的な商品】

●バンテリンコーワクリーミィゲルFX
有効成分:
インドメタシン、トコフェロール酢酸エステル
特徴:血流を改善しながら発痛物質の産生を抑制。ゲルとクリームのハイブリッド処方。お手軽なトライアルサイズもある。

●フェイタスクリーム
有効成分:
フェルビナク
特徴:弱酸性で伸びが良い。マッサージ効果もあり。メントール配合でさらっとした使い心地。微香性。

●アンメルツゴールドEX
有効成分:
フェルビナク、ノナン酸バニリルアミド
特徴:血行促進と消炎鎮痛効果あり。メントール配合でさわやかな使い心地。無臭性。使いやすいヨコヨコボトルで直接塗りやすい。

■スプレー

手軽に使える腰痛の薬としてスプレータイプのものもあります。エアー状のスプレーが一般的で痛い部分に向けてシューと吹き付けます。成分には痛み止め効果のある「インドメタシン」や「ジクロフェナクナトリウム」などが含まれ、清涼感とともに痛みを鎮めてくれます。

【代表的な商品】

●エアーサロンパスEX
有効成分:
サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール
特徴:血液の循環をよくしながら消炎鎮痛に働く。炎症を抑え痛みを鎮め、筋肉痛、筋肉疲労などにすぐれた効果を発揮。

●サロメチールゾロ
有効成分:
サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール
特徴:温感刺激で血行促進。逆さでも使えるスプレータイプ。およそ110回使うことができる。

●アイスラブスプレー
有効成分:
l-メントール、サリチル酸グリコール、グリチルレチン酸
特徴:素早く冷却する効果。キャップレスですぐスプレーできる。痛めた部位にすみやかに吸収され、筋肉や関節の痛みとハレをやわらげます。メントールの香り。

使用上の注意の本質を理解しよう

このような薬剤は消炎鎮痛剤のひとつです。消炎鎮痛剤とは文字通り筋肉などの炎症や痛みを抑える効果のある薬ということになります。

人間の体は、本来自然治癒力を備えています。しかし、急な痛みなどが襲ってきたときその痛みを少しでも早く治したいと考えるのが一般的です。そこで病院を受診したりドラッグストアに走るわけです。

近頃は病院でもごく普通に湿布を処方しています。しかし長年の研究の中でそれに異論を唱える考え方が出てきました。 消炎鎮痛剤は血管を収縮させて血液の循環を抑制することで一時的に痛みを伝える物質が回らないようにする薬です。痛み物質はそれ以上回ることはありませんが、裏を返せば血液の循環も悪くなることを意味しています。
そうすると損傷した筋肉や関節、じん帯などの組織への栄養が滞り修復を妨げてしまうのです。さらに人為的に冷やして痛みを抑えることは、治るための機能を低下させてしまうことにもなるのです。

ですから使用するときは、長期間使い続けるのではなく痛みが強いときに一時的に使用することをお勧めします。当たり前のように毎日張り続けている高齢の方もいらっしゃいますが、むしろ治りを遅くしているのだということをぜひ知っていただきたいものです。